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委員会活動報告

活動目的

 病院の理念・方針をもとに患者様や地域の皆様から信頼され、安全で質の高い医療、看護、介護ができる職員を育成し、病院全体のレベルアップを図ることを目的としています。

 

活動内容(一例)

隔週月曜 業務改善委員会(定例)
毎週火曜 NST症例検討会(定例)
第2火曜 褥瘡委員会(定例)
第2火曜 誤嚥防止委員会(定例)
第4火曜 感染防止委員会(定例)
第3火曜 救急蘇生委員会(定例)
第2水曜 医療安全管理委員会(定例)
第1金曜 沼隈病院教育委員会(定例)
第1・3水曜 転倒対策委員会(定例)
第1・3土曜 感染防止対策委員会(定例) 

 

業務改善委員会

活動報告

 業務改善委員会は、病院機能評価の更新と電子カルテの定着・改善(チーム医療連携の充実・発展)
をキーワードに活動を行ってきております。

 各部署間での問題点などは現在は委員会ではなく、全体ミーティングにて議題が出されるようにな
っており、委員会での検討事項は上記の二点となっております。

 病院機能評価にパスするためにではなく、何をどう改善することが必要なのか?当院のやり方で問
題のあるところは?と、病院機能評価を一つのツールとして用いて、それを業務改善につなげており
ます。昨年度末に機能評価の受審がありましたが、大きな問題はなく、2015年7月3日に認定証をい
ただいております。

 今後の活動の中心は医事システム、電子カルテ関連の更新時期となってきますので、それらの検討
を行う予定です。

NST委員会

活動報告

1.目的
  沼南会が医療、介護で担当している患者さまと地域の人々の栄養状態改善をサポートすること
  を目的として医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士・理学療法士・言語聴覚士・
  MSW・事務職などが協力して活動します。

 

2.対象患者の選定
  TNTである医師を中心に各職域から1人~2人のメンバーを選出し、週1回の症例検討会および
  回診を行います。
  ・毎週火曜日 16:30~ カンファレンス、回診

 対象患者は以下のように定めます。
  ア)NSTの一定の基準にて、自動的に判定する場合
   a)主観的評価(SGA)が、B、Cの患者
   b)Albが3以下で、栄養障害のある(栄養障害の予測される)患者
   c)褥瘡がある患者
   d)高齢の大腿骨頸部骨折の患者(75歳以上を目安)
   e)高齢の下肢骨折・圧迫骨折の患者(75歳以上を目安)
  イ)主治医、またはスタッフから依頼のあった患者
 以上の基準で選ばれた患者をNSTの対象症例とします。

 

3.内容
  栄養サポートとしては、第一に患者がまず、経口で食事を接種できるように嚥下評価、嚥下訓
  練などを行います。第二に患者が十分な経口摂取を施行できない場合、適切な摂取方法を選択
  し、主治医、看護師、管理栄養士、言語聴覚士等と連携して栄養法方の確立を行いスムーズに
  退院できるようにサポートしていきます。

 

4.2014年度 NST月別 のべ対象患者数

 

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

合計

人数

110

107 133 163 99 110 114 98 109 120 90 157 1,410

算定数

109

89 111 141 101 101 92 87 101 107 74 114 1,227

人数:延べ介入人数

療養病棟の介入数の増加があり人数は増加したが、算定数はそれほど伸びなかった。

 

救急蘇生委員会

 活動報告

1. 目的
沼隈病院の救急医療レベル向上を目的とする。

 

2.活動内容 2016年度
 1)院内講習
 ・4月  新人研修にてAED講習
 ・6月  4階(一般病棟、薬局)AED講習
 ・8月  3階(療養病棟、リハビリ部門)AED講習
 ・10月 2階(老健ぬまくま、本部)AED講習
 ・12月 1階(外来、放射線課、検査課、事務)AED講習
 ・2月  1階(デイケア、地域連携室)AED講習

 

 2)日本救急医学会認定ICLS講習
  第13回沼隈病院ICLSコースとして1月31日に行った。
  受講生10名、インストラクター13名で行い
  無事コースを終了し、学会にコース認定された。

 

 3)院外講習
 ・5月  託児所つばさ職員 6名 小児BLSと気道異物
 ・7月  高齢者複合施設まり山南職員 17名 AED講習
 ・9月  デイケア内海職員 7名 AED講習
 ・11月 グループホームぬまくま職員 21名 AED講習
 ・1月  まりホームうつみ職員 13名 AED講習
 ・3月  まりホームくまの職員 10名 AED講習

 

3.救急搬送CPR件数
 ・救急搬送CPAは21件あり、転帰は21件とも死亡である。

 

4.院内CPR件数
 ・院内でのCPAは4件あり、転帰は4件とも死亡である。
 ・ハリーコールは4件である。

 

褥瘡委員会

 活動報告

1.目的
  沼南会・まり福祉会における褥瘡対策を討議・検討し、褥瘡治療・予防のレベル向上を目的とする。

2.活動内容
  1)委員会の開催:第2火曜日 
    褥瘡発生者の評価とケア方法の検討を通して、各部署での問題を全職種で検討しています。
    研修会・学会参加後の報告を行っています。

  2)褥瘡回診
    沼隈病院1回/週  老健ぬまくま1回/W
    専任医師・看護師・栄養士・薬剤師・リハビリスタッフが各部署で、部署スタッフと共に回診
    を行います。現場での技術・知識の指導も重視しています。

  3)全職員を対象とした研修 2回/年 (2014年度)
    8月「 Skin tear(皮膚剥離創)に対する処置」「2014年度診療報酬改定褥瘡関連のポイント」
    11月「褥瘡予防について― 身体にかかる圧の影響と対策」

  4)看護師・介護士対象とした研修 (2014年度)
    6月 新人研修 「褥瘡とは」
    9月 介護士勉強会 「スキンケアに付いて」
    11月「ポジショニング~ 動きをサポートする」

  5)在宅褥瘡対策チーム (2014年度)
    4月 在宅褥瘡対策チームの立ち上げ
    7月 在宅褥瘡管理者資格を2名取得する 江藤医師 藤井看護師

  6)2014年度の沼隈病院における褥瘡データ

 

褥瘡推定発生率

1.67%

褥瘡有病率

5.1%

褥瘡治癒率

 26.54%

医療安全管理委員会

活動報告

医療安全管理委員会及びリスクマネジャー部会

1 活動目的
 ◎教育委員会とタイアップしながら、医療安全意識の向上を目的とした教育・研修
 ◎インシデント・アクシデント報告に基づいた患者に対する安全活動の推進
 ◎医療事故発生時における迅速な対応と、事故原因調査、究明・分析と再発防止策の検討・立案
 ◎リスクラウンドを行い、療養・作業環境のチェック、職員のリスク感性の向上に努める

2 具体的指標
 ◎積極的な「インシデント・アクシデント」報告の推進
 ◎インシデント・アクシデント報告の目的、重要性(原因分析による再発事故防止)を徹底し、
  職員の事故防止への啓発を意識させる
 ◎医療安全管理教育
  医療安全に対する基本的な考え方、あらゆる場面を想定しての指導、教育を徹底し意識向上を図る
 ◎リスクマネジャー部会での徹底した事例検討を行い、医局会、幹部会議等に報告して情報を共有し、
  組織的に発生防止と再発防止に努める

 

3 活動内容
(1)啓蒙活動(2014年度)
   医療安全情報発行
     4月 他山の石増刊号「高齢者保護6年で倍増:毎日新聞より」
        他山の石増刊号「警告音70分気付かず:朝日新聞より」
     5月 「STOP針刺し」
     6月 他山の石「火災の防止と清掃について」
     7月 他山の石「交通事故防止 再度お願い」
     8月 他山の石「敷地内 禁煙です!」
    11月 他山の石増刊号「誤挿管の可能性:朝日新聞より」
        他山の石増刊号「ノロウイルス集団感染:中国新聞より」
    12月 他山の石 「敷地内禁煙 再発信」
     1月 他山の石増刊号「禁忌薬投与で患者死亡:毎日・中国新聞より」
        他山の石増刊号「筋弛緩薬後投与で死亡:中国新聞より」
        他山の石増刊号「インフルエンザ集団感染:読売・朝日・中国新聞」

   医療安全標語
   「声出して 一緒に確認 名前 ID 生年月日」

   医療安全ニュース発行(医療安全管理室より)
    No1 事故レベルについて
    No2 患者誤認について
    No3 針刺し事故について 医療安全標語改正
    No4 患者誤認が減りません
    No5 KYT活動について
    No6 貼付麻薬の取り扱い
    No7 スイスチーズモデルとは
    No8 処方オーダー間違い事例
    No9 アレルギーってなに?

(2)リスクマネージャー部会年間計画
  第1火曜日:リスクラウンド
  第3火曜日:事例分析 ラウンド結果の部署報告、改善策について
     4月 リスクラウンドマニュアル作成・事例分析
        事例分析
     5月 「STOP 針刺し」
        全部署のパソコンのデスクトップへ掲示
     6月 事例分析
     7月 インシデント・アクシデントレポート改正
        医療安全職員全体研修 「MRIの安全管理」
     8月 医療安全ニュース発行開始
     9月 医療安全標語改正
    10月 事例分析
    11月 事例分析 ・ インシュリン針を針刺し防止機構付へ変更
     1月 医療安全職員全体研修 「当院における医療安全活動について」
        講師:神原師長  島田主任
     2月 事例分析
     3月 今年度の反省と次年度に向けて

  医療の質の向上と安全の確保は患者さんはもちろんのこと、みんなの願いであり、
  医療安全管理室では職員みんなといっしょになって、この課題に取り組んでいます。
  また、職員が針刺し事故や医療事故を起こさないように、「職員の安全を守る」活動も
  行っております。

誤嚥防止委員会

活動報告

1.目的
  沼南会における各施設での誤嚥性肺炎予防、
  それに伴い起こるADLやQOLの低下を防止していく

2.構成メンバー
  医師・看護師・介護士・管理栄養士・
  歯科衛生士・言語聴覚士

3.活動内容
  ○嚥下食の開発、提供、検討
  ○口腔ケアシステムの構築実践
  ○トロミ剤の定量化について
  ○チームアプローチによる嚥下障害の方へのトータルケア

  現在(2015年11月)、3名の歯科衛生士により口腔ケアの
  徹底を図っており、一層、誤嚥防止にも力を入れている

教育委員会

 活動報告

1.活動目標
  全職員が自己の能力をより発展させるために、積極的に研修に参加できるよう働きかける。
  また、個々人がコスト感覚を持ち、積極的に経営に参画できるための基盤作りをする。

 

2.活動内容
  1)教育委員会の開催:毎月第一金曜日
  2)全職員を対象とした年間の研修計画の計画と実施
  3)中途採用者研修の計画実施
  4)各部署における勉強会の推進・協力
    定期的な勉強会の企画・実施状況の確認
  5)院外研修受講者による伝達講習の計画・遂行
  
  ⇒ 結果・評価
  1)2)5)に関して
  月に1回の委員会を開催し、全職員対象の研修会、新人オリエンテーション、中途採用者研修
  と概ね計画通り実施することが出来た。全職員対象の研修に関しては、研修必要項目(医療安全、
  感染予防、接遇、倫理)を含み、各委員会の協力も得ながら、開催することが出来た。
  
  褥瘡対策、感染防止、接遇、経営に関しては外部講師を招き研修を行ったが、どの研修も評価の
  高い項目が多く充実した内容であったと考える。特に、香取貴信氏による「私の体験したディズ
  ニーマジック 感動を呼ぶサービス」では、186名の参加があり、サービス、接遇に関しての意識、
  意欲の向上へつながるものとなった。

  医療人として大切な「説明と同意」「倫理観」に関しても、太田院長、三上医局長の講師にて
  臨床の場で生かせる内容の研修であった。質疑応答でのディスカッションも行え意見交換の場
  ともなったと考える。

  院外研修者の伝達講習は、リスクマネージメント部会による「医療安全~医療事故の分析方法~」
  褥瘡委員会による「学会報告」の2回であり、目標は達成出来た。講師としての経験を積む、
  資料作り、プレゼン方法の技術の習得、向上の為にも今後も意義のある伝達講習を続けていく
  必要がある。

  今年度、院外研修には述べ267人が参加している。
  全体研修時の講師のみならず、部署内での伝達講習の拡充もはかっていく必要がある。

  KCCSの水永氏による経営についての研修では、沼南会のスタッフとしてコスト意識を持ち
  ながら業務を実施することの意義と必要性、時間の管理の重要性を学ぶことが出来た。
  今後も個々人がコスト意識をもち、積極的に意見を出し合いながら経営に参加する組織
  となるよう働きかけていくことも必要である。

  参加率を向上させるべく、院内ポスターの工夫と掲示、職員への呼びかけにつとめ各研修会
  平均118人、延べ1423人の参加であった。アンケート集計は速やかに実施でき、毎月の委員会
  の中で評価、検討を行うことができた。しかし、その状況を全職員へのフィードバックができ
  ていないこと、参加できなかったスタッフについての対応が確立されていないことが課題であ
  り、早急に確実な方法を検討しなければならない。

  年度末にアンケートを実施し、その結果報告、要望に対する返答も行った。
  本年度の評価、次年度の希望調査を行いその結果を研修計画に生かしていくとともに今後も
  興味関心の高い内容の研修を検索、検討していきたい。

  また、院内認定制度を検討していくことで接遇委員会の設立につなげることができた。
  院内認定制度に関しては継続課題とする。

 

  3)に関して
  中途採用者研修に関しては、7月25日(月)、10月17日(月)、1月16日(月)に実施することができた。
  開催後、受講者より高評価との感想が多く聞かれた。絆、チームワークの大切さを伝える講議
  であった。今後も研修により長期間の雇用につながるような内容で行っていこうと考えている。

 

  4)に関して
  各部署における、勉強会の内容、実施状況、研究活動や院外研修参加状況の把握は十分にでき
  ていなかった。昨年度も課題であったが、今年度も年度末に一括での確認となってしまった。
  各部署内の勉強会の推進・協力にも力を入れていく必要がある。

教育委員会(看護師)

 活動報告

1.教育目標
  病院の理念・看護部の目標を理解し、看護の質の向上をはかる

2.活動内容
  1.勉強会担当として看護職員を対象とした年間の教育計画の立案・実施・評価
  2.各部署の勉強会の推進・協力
  3.看護研究の教育・指導
  4.看護基準・手順の見直し

4.勉強会計画
  目標:
  1.勉強会を通し知識、技術の向上を図り、日常業務に生かすことができる
  2.学習意欲の向上がはかれるよう、学習機会・環境調整を行い勉強会の出席率50%以上を目指す
  3.業務改善につながるような看護研究が計画的に進められるよう支援する

日付

テーマ

内容

講師

4/11

診療報酬改定について

診療報酬改定の内容
当病院での影響と対策

白川事務長

5/9

医療区分・看護必要度について

医療区分の内容と現状
看護必要度の内容と計算方法

住田師長
兼実師長

7/11

当院における胆道疾患の内視鏡検査と
治療について~チーム医療への提案~

胆道疾患の内視鏡検査
胆道疾患の病態と治療

石倉医師

9/26

心不全をマスターしよう

右心不全と左心不全の違い
心不全の病態と治療

富田医師

11/21

ポジショニング
 (あたえるから参加するへ)

ポジショニングについて
体位変換・移乗の介助方法

株式会社ケープ
金子真子氏

1/6 伝達講習
 
機能評価について
機能評価の内容
今後の取り組みについて
藤井看護師
兼田看護師
3/20 看護研究発表  *下記*

 

 

【看護研究】

1.表皮剥離の予防対策
       ~トレンカ使用での表皮剥離予防について
                            療養病棟  髙野幸恵 蒲原亜沙美

【はじめに】
 当病棟ではH25年一年間で表皮剥離のインシデントが62件あり、内51件が四肢であった。発生時の状況は、ケア時(入浴、更衣、おむつ交換)が最も多く32件であり、その他移乗時12件、本人掻破5件、処置・採血時5件 原因不明4件、その他4件となっていた。対策として、過去に表皮剥離を起こしたことがある人、皮膚が脆弱な人を対象にリストバンドにピンクラインを引いて注意喚起する、靴下やアームウォーマーの着用、ベッド柵のカバーを取り付ける、入浴用ストレッチャーの敷きネットの工夫などを行ってきたが、件数の減少はなかなかみられなかった。その原因の1つとして皮膚の保護を目的に靴下やアームウォーマーを着用しているが、暑さによる蒸れ、ずれ、服の滑りにくさ等が原因で皮膚を傷つけてしまっているのではないかと考えられた。そのためフィット感があり、蒸れにくい素材であるトレンカを使用したところ若干の効果があったためここに報告する。

【研究期間】 H25.4.1~H26.2.28

【研究対象】 日常生活自立度
       C-1 C-2でありかつリストバンドやピンクライン等で予防対策を行っている患者

【研究方法】 1)トレンカ使用前後での表皮剥離件数の比較
       2)むれ、ずれ、衣服着脱の容易さ、トレンカ着脱の容易さ、肌触りの5項目をスタッフ
         全員にアンケート調査を実施

【結果】   著明な表皮剥離の減少はみられなかったが、同一患者の繰り返しの表皮剥離はなくなった。
       また、スタッフへのアンケート結果では5つの全ての項目において従来のものより評価は
       高かった。

【考察】
 老年の皮膚の特徴として皮下脂肪の減少によってしわができ、皮膚の緊張が低下し弾力性がなくなる。また皮膚の血流量の低下のため表面血管の拡張や血管がもろくなることによって容易に傷がつきやすく紫斑ができやすくなり表皮剥離が起こりやすいと考えられている。四肢は露出されていることが多いため、表皮剥離がおき易かったと考えられる。従来の製品よりトレンカが綿製品であることで、蒸れやずれもなく服も滑り易く件数の減少につながったと考える。しかし、効果が思ったより少なかったことの原因としては、患者様の体格やサイズに合わせての選択をしていなかったこと、トレンカをはずすタイミング等の統一ができていなかったこと、トレンカの使用方法に対する周知が十分でなかったことが考えられる。

 

2.急性期病棟で看護補助者が実施する業務に関する知識と技術の自己評価を行って

                            一般病棟  山下佳之恵 岡田歩

【はじめに】
 当病棟での看護補助者の職歴や保有資格等はさまざまであり、医療現場で働くことが初めての者もいる。看護補助者の教育は教育プログラムに準じ、集合教育と業務の中での個別教育を行っているが、全員が同じレベルに到達しているか確認できていない状況であった。そこで、看護補助者の知識と技術に関するチェックリストを用い、自己評価による到達度を調査することで、看護補助者の業務の安定を図るための教育内容や指導方法の検討資料を得る事を目的とした研究を行った。その結果、看護補助者の教育に関していくつかの示唆が得られたので報告する。

 

【研究対象】 一般病棟所属の看護補助者7名(経験年数3年目・2名、2年目・3名、1年目・2名)

【研究期間】 H26 年7月

【研究方法】
 研究の対象である看護補助者7名に、当院の教育委員会が作成した看護補助者対象の知識と技術に関するチェックリストを自己評価してもらう。チェックリストは「環境」「排泄」「食事」「体の清潔」「細部の清潔」「体位変換」「衣服着脱」「移動・移乗」「死後の処置」に区分されており420項目で構成されている。対象者はチェックリストの420項目を「0・経験していない」「1・できない」「2・指導を受けてできる」「3・一人でできる」の4段階で記入をしてもらい、4件法で得点化し考察を行った。

【結果】
 平均点は、経験年数が3年目2.84点、2年目2.70点、1年目1.6点であった。全項目中、平均点が高いものから順に「環境」2.8点「体位変換」2.7点「食事」「衣服」2.6点「排泄」2.5点「移動」「細部の清潔」2.4点「体の清潔」2.2点「死後の処置」0点であった。3評価は2年以上94.8%、1年以上82.4%、1年未満7.6%。0評価は3年目5%、2年目5.9%、1年目28.3%であった。

【考察】
 看護補助者の自己評価による平均点は、年数を重ねるにつれ向上している。また、医療現場において一日の中でも複数回実施する項目は、看護補助者が経験する回数も多い。そのため1年未満の看護補助者を含めた全体の評価が高く、早い段階での成長が伺えた。中でも「環境」の項目は行動を達成しやすい事や失敗経験があったとしても患者の状態に直接危険を及ぼす状況は少ないため、経験年数に関わらず全体評価が高かったと考える。

その他「体位変換」「食事」「衣服」「排泄」「移動」「清潔」「死後の処置」の項目は経験年数によって自己評価に違いがあった。これは集合研修やモデリングによって行動を示したとしても、実際の経験が少なかったりすると、自分自身で達成したという経験を得るまでに時間がかかるためといえる。

また、患者に直接関わる事による医療事故を起こすリスクもあり、不安や恐怖などの自信喪失が経験を妨げる要因になっている事も考えられる。本研究の結果より1年の経過の中である程度の技術の取得はできていることがわかった。しかし、項目による評価に差がある事や経験だけでは補えない項目などがある事からも現在の教育内容や指導方法について見直す必要性が示唆される。集合教育による知識伝授方の教育方法には限界があり、業務の中での個別教育によって看護補助者個々に合わせた教育が重要になってくると考える。そのため、チェックリストを用いた評価方法は個々のスキルを明らかにするうえで有用であると考える。

今後、自己評価に他者からの評価を加えることで、客観的に自己を振り返り、成長の証と認められる要素になるのではないかと考える。しかし、病院の機能や専門用語など業務以外に覚えなければいけない事や、さまざまな患者状態や医療機器など初めて見ることも多々ある事から、環境への適応困難やストレスが危惧されること、指導者側の認識の違いや教育の能力差など、今後考慮しなければならない問題もある。医療が高度化し、複雑化する状況において、高い質を保ちながら安全で安心な医療を提供するためには、多種多様な医療関係職により形成されるチーム医療の実践がかかせない。「自ら学んでいきたい」と思わせる内発的動機付けとともに主体的に学習が進められるよう支援を行っていきたい。

教育委員会(介護士・看護補助者)

1.教育目標
  チームの一員として、専門知識の習得を図るとともに質の向上を目指す

2.活動内容
  会議開催日時  第2月曜日 13:00~
  1.勉強会の計画・運営
    勉強会開催日時 第4水曜日 17:45~
  2.介護手順の見直し

3.勉強会計画
  目標:1.勉強会には出席するものという意識付け、環境作りを行うことにより
       出席率60%以上を保つ
     2.介護をするうえで必要な知識・技術の習得と質の向上をはかる

転倒対策委員会

1.目的転倒予防教室
  転倒を予防することにより、寝たきりの原因となる
  骨折やその他の転倒に伴う障害を予防することを目
  的とする。
  そのために、転倒事故に関する原因究明・分析を行
  い、予防対策の検討を行う。また沼南会、まり福祉
  会ともに共通の認識をもって事故防止に取り組む。

 

2.構成メンバー
  医師・看護師・介護福祉士・寮母・理学療法士など、
  当院および関連施設の他職種で構成されている。

 

3.活動状況
   月2回 委員会開催  月1回 運営会議にて活動報告実施

 

4.活動内容
  転倒転落の予防を目的に、平成16年に委員会を発足。転倒予防に対する職員の評価技術を向上
  させ、より良いケアの実践が行えるよう活動している。
  毎月の転倒転落事故、ヒヤリハットの分析、症例検討会を通し、個々の患者さまに適したケア
  について深く追求していくことを目的にしている。
  また、委員会では各部署ごとにテーマを決め、毎月研修会を実施。

 

5.今後の活動
  委員会では、職員に向けての研修会以外に学会発表等、外部への情報発信も実施する予定

感染防止対策委員会

1.活動目的
 院内感染は、入院期間の延長・医療コストの増大や、医療従事者への感染など、患者・職員ともに多大な不利益を生じる事になる。そのため、感染対策は最重要課題である。本委員会は、感染の予防・交差感染、再発の防止対策の適切な対応を行い、当院における院内感染対策を確立し、適切かつ安全で質の高い医療サービスの提供を図ることを目的とする。

 

2.活動内容
 平成16年より感染対策委員会として活動し、感染対策チーム・リンクナースを組織し、月2回の定例会(ICT委員会)また、各部署へ1回/週のICTラウンドを行い各現場での感染対策活動を行なっている。 ICT委員会として各部署、施設、GHなどラウンドを行い実際の対策、評価、指導を行っている。
 毎年、職員及びその家族等のインフルエンザの発生と、それに伴う院内でのマンパワー不足を危惧し、職員サポート対策として、2011年より予防投薬マニュアルを作成し実施した。

 

データ収集・分析
 行政から連日、届出に関する事項や通達などの連絡があり、対外窓口担当を一本化した。院内の情報だけではなく、松永・沼隈医師会に発信して随時新しい情報を院内LANで活用して閲覧できるようにし、院内感染症サーベイランスにも取り組んでいる。

ワクチン接種
 インフルエンザ予防策としてほぼ100%のインフルエンザワクチン接種率であった。

職員サポート対策:タミフル予防投薬
 目的:同居家族によるインフルエンザ発生により職員に罹患、院内での感染拡大を阻止するため、
 直ちにタミフルの予防投薬を行う事を目的とする。

・不意なインフルエンザ患者との接触の場合、投与方法:タミフル(75mg)1カプセル 1×3日分

・家族内(同居家族)のインフルエンザ発生投与方法 :タミフル(75mg)1カプセル 1×7日分

 

対象者
 ①ICT(院内感染対策委員会)より指示された職員
  (ただし、アレルギーのある者、妊娠中、妊娠の可能性のある者、授乳中の者、服用を
   希望しない場合は除外する)

 ②家族内(同居家族に限り)で発症報告のある職員本人で予防投薬を希望する者はDrの診察、
  指示の上処方を受ける。(家族内発症の結果は事後でよいので検査結果をICTに提出する)

 ③職員本人にインフルエンザと診断、または検査は陰性も明らかな臨床症状があり、
  インフルエンザの診断にて治療を受ける場合は保険診療となる。  

診察手順 
 ①日中は通常どおり受付をし、自費カルテを出し診察を受ける。
  院内処方箋を発行し薬局よりタミフルを渡す。

 ②夜間での対応は、職員の同居家族が受診し、インフルエンザ陽性であった場合、
  その職員へ予防投薬を行う。

 

 教育―職員指導
 年2回の沼南会全体勉強会の実施。
 院外よりも各施設に地域連携より連絡をしてもらい当グループ以外にも参加を呼びかけている。
その他、各施設への(老健、GH、託児所、複合施設)訪問・指導も実施し、施設内での勉強会にも参加している。

 

アウトブレイク時、アウトブレイクの恐れのある時の対応。
 院内で感染経路の不明なインフルエンザの発生が2件以上あった場合に実施するマニュアルを2012年より作成実施している。
 グレードを赤・黄・青の3レベルを設け、それに伴い対策を実施。
 赤(レベル3)は面会等の病院内の入室を完全に制限するもので、2012年・2014年に実施。

 

今後の対策
 インフルエンザ対策で最も重要なことは「標準予防策+飛沫感染対策」であり、日ごろからどれだけ遵守することができるかと、職員の異常時の早期報告が重要であり感染拡大の程度が変わる。そのため継続した教育と啓発活動が大切である。